「わかっているのに できない」から抜け出す方法
- 小林 紋子
- 2023年4月20日
- 読了時間: 5分
問題に直面した時、「こうすればうまくいく」とわかっているのに、「実際に行動に移せない」ことが起こるのは何故でしょう😅
「兄弟喧嘩が絶えない」という母親の悩みを交えながらこの謎を掘り下げていきますね。
【母の葛藤】
子ども同士が喧嘩した時にうまく対応できなくて悩んでいるんです。
どちらか一方の味方をするともう一方が傷つくし、余計に悪化する可能性があるでしょう?
それに、下の子は親に言いつければお兄ちゃん(お姉ちゃん)をやっつけてくれることがわかっていて泣くのよ。
だから「子どもの喧嘩に親は出ない」のが得策。ノータッチに限る!と私は思ってる。
自分が外に出るのもアリかな🤔
やむを得ず干渉するならどちらの味方もしない方がいい。
双方の話をしっかり聞くことを心がける。
・・・なんだけど。
実際、そういう状況になったときに自分が外に出たことはないし😅
結局、見るに見かねて上の子を怒鳴りつけるゎ、無理やり引き離すゎ、
イライラして「あんたも悪い!!」なんて下の子もついでに怒鳴りつけてしまったり。
というのがお決まりのパターン。
疲れるし、きまり悪い😣
子どもにまつわる「困った」話はたくさんあると思います。
理想の親なら、話を聞く、まず受け止める、信じる、認めることが大切。
はい、わかっています。
ですが。
実際は、できていることを認めようともせず、できないことばかり指摘してしまう。
子どもの言い分に耳を傾けようともせず、たしなめるようなことばかり言ってしまう。
無理やり言うことを聞かせようと怒鳴り散らしたり、責め立てたり、時には小突いたり・・・
(あれ🤔? これって・・・私のことかしら~?🤣)
これじゃ逆効果だ💦
人のことはよく見えていて、「あんなことやっちゃダメよね~」とすぐ気づくのに。
自分のこととなると・・・。
「こうした方が良い」「こうすべきだ」と考えていることと現状に大きなギャップがあったり、真逆だったりするのは、珍しいことではありません。
それはきっとどこかに理由があるはず。
一緒に探っていきましょう。
まず、次の質問の答えを考えてみてください。

「心底思っていること」を明らかにする質問
問1. あなたが「わかっているのに 行動に移せない」足かせとなっているものは何ですか?
Ex.
・ そうは言っても度が過ぎるので、下の子がかわいそうで見ていられない
・ ケガも心配
・ 上の子が理不尽なので、正さずにいられない
・ 放っておこうと思っているのに、下の子が私を巻き込もうとする。
知らん顔しても「無視しないでっ!!!」と飛び火が来るのでついイラっとする
・ 傍観した結果、家族から「なんでやめさせない!?」と私自身が非難されるのが嫌💢
問2. どうしたら「行動に移す」ことができそうですか?
Ex.
・ 「干渉しない」ではなく、「関心を持ちながら見守る」というスタンスにしてみる。
(お互いの気持ちを汲み取る、目の前で起こっていることだけが全てではない、など念頭に置く)
・ あまりにヒートアップして、お互いが制御不能なほど興奮しているときは無理やり止めようとするのではなく、話題を変える、飲み物を差し出すなどして気をそらすようにしてみる
問3. 「行動しない」ことで失っているものは何ですか?
Ex.
・ 子どもたちが自ら問題を解決しようとする機会を奪っている
・ どちらが悪いかジャッジしてしまい、子どもを傷つけている
・ 巻き込まれるのが面倒で見て見ぬふりをした結果、自分自身の時間とエネルギーを浪費することになっている
問4. 反対に「それが必要だと思っているのに行動しない」ことで得ているものは?
Ex.
・ 「私はちゃんと注意しましたよ」という他の家族に対する責任逃れのアピール
・ 「叱りつけることで子どもをコントロールできる」という自負
・ 「自分の方が上の立場だ」という優越感
人は、問いかけに答えようとすることで自分の考えていることに直面します。
自分を客観的に見つめてみると、「子どもが思い通りに動いてくれない」とか「そんなことしている余裕がない」とかいうその先に潜んでいる『本音』の存在に気付きます。
お気づきになりましたか?
「ノータッチがいい?? 言っても無駄?? いやいや、結局は私が面倒に巻き込まれるのが嫌なだけ。単なる無責任&無関心ってことでしょ💦」とか。
「そっか、つまり、自分がいろいろ言われたくなくて、子供を盾にしていたわけだ」とか。
「自分のペースを守りたいがために見て見ぬふりしてたことが更に面倒なことになって戻ってきて、返って時間を浪費してたってこと!?」とか、ね😅
「わかっているのに何故やらないのか」というと、それをやらないことによって、あなたに何らかのメリットがあって、それを守りたい、失いたくないという心理が働いているからなんです。
理想と真逆になってしまうのは、あなたが『表面上の理想』でなく、『心の底から願う希望』に従って行動しているからです。
生き物は本音に対して正直です。
『心からの願望』と向き合うのは、気まずくて目をそむけたくなることもありますよね。
でも、その覚悟無くして、前進はできません。
「希望」を「決心」に変える質問
問5. あなたが「心からの願望」を最大限尊重しながらも「理想の未来」に向けて勧められる方法はありませんか?
Ex.
急がば回れ。地道に取り組むことが実は近道らしい。
ちょっとずつ負担にならない程度に、普段からコミュニケーションを取り、喧嘩の種をこまめに拾っておく
☝ 妥協して折り合いをつけるというよりは、視点を変えてみたりしながら、『どちらもできる限り叶える』着地点を探します。
あなたが乗り越えるべきテーマに直面する質問
問6. あなたが思い描く「理想の未来」と照らして、現状で足りないものは何ですか?
Ex.
『客観的思考』と『コミュニケーションの量』
問7. あなたにできることは? やる必要のあることは?
Ex.
・ 子供の問題を私情と切り離し、感情的にならずに対応する練習。
・ 人の行動を自分が操作することはできないと受け止める。
・ 子ども本人が「自分の問題」として捉えられるような声掛けを心がける。
・ 普段からよく話を聞くことも大事。
自分が心の奥でどんなことを考えているのかを探るのはとても難しい作業です。
すぐに答えが出なくても、あきらめずに考え続けてみましょう。
考えるほどにその事柄への思考が深まり、たくさんのことに気付かされます。
答えが明確で具体的になれば、行動に起こしやすくもなります。
さあ、いつからそれを始めましょうか?
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