悩む必要の『あること』と『ないこと』
- 小林 紋子
- 2023年8月18日
- 読了時間: 8分
イライラする必要のない事にまでイライラしたり、悩まなくてよいことまで悩んだりしてしまっていませんか?
○ いつもイライラしているような気がする
○ 悩みが絶えないのが悩み
○ 手に負えない問題を抱えている
○ なんで私ばかりこんなに大変な思いをしなければならないの??
○ 私はこんなにしてあげてるのに💢
ひとつでも当てはまる方は要注意。
世の中には自分で変えられることと変えられないことがあって、『積極的に取り組む必要のある問題』と『全く気にする必要のない問題のようなもの』が存在します。
あなたを取り囲むすべての出来事に関わっていたらそのうちパンクしてしまうかも😭
一杯一杯になってしまったときは『問題の仕分け』がおススメです。
実際より問題を大きくしてしまったり、背負う必要のない事にまで責任を感じてしまったりしていることにお気づきになると思いますよ😄

やってみよう!
問題を仕分けするテクニック
【用意するもの】
・ 適当な大きさの紙:4枚(コピー用紙でもノートの切れ端でもなんでもOK! )
・ 大きめの付箋 :2~3種類(色や大きさ、形の違うもの)
・ ペン :2色くらい
【手順】
1⃣. 台紙を準備する
4枚の紙に【自分で変えられる/重要】【自分で変えられる/重要でない】【自分で変えられない/重要でない】【自分で変えられない/重要でない】とそれぞれ書き込み、デスクの上に並べます。
紙は縦に使うも良し、横に使うも良し。並べ方も自由です。

2⃣. 悩みを書き出す
あなたをイライラさせたり、頭を悩ませている事柄を、用意した付箋に書き出します。
ひとつの事柄につき付箋を1枚使ってください。
あなたの悩みを全て外に吐き出して、心に余白を作るステップでもありますから、思いつく限りたくさん書き出しましょう。
ここで使う付箋は1種類だけにとどめます。
3⃣. 悩みを仕分けする
悩みを書き出した2⃣の付箋を、1⃣の4つに分類し、それぞれ台紙に貼り付けていきます。
デスクを広く使って作業しましょう。
書き出したものを眺めるだけでも、頭の中でぼんやり悩んでいた時と比べて感じ方が違うのがお分かりいただけると思います。
仕分けを終えたら、もう一度全体を見直してみましょう。
一見、自分を取り巻く環境や過去の出来事は変えられないことのように思えますが、事実の解釈を変えることはできます。
『他人を変えることはできない』と言われてはいますが、もしあなたが誰かの言動に困っているのだとしたら、相手が変わってくれるかどうかは別の話としても、その人に働きかけることはできます。
・・・『自分で変えられる余地のあるもの』がまだありそうですね。
これらを踏まえ、気付いたことがあれば赤ペンで書き込んだり、付箋を変えて添付したりしながら、分類を変更できそうなものを移動してみてください。
4⃣. 悩みと向き合う
仕分けができたら、以下のヒントを参考に、悩みと向き合うステップに進みます。
【自分で変えられる/重要】なこと
あなたが今、悩んでいることがあって、それが『自分で変えられる余地のあるもので、かつ重要だ』と考えるならば、今すぐに取り組む必要があります。
まず、『いつまでに、何がどの程度変わっていたらOKなのか』をはっきり決めておきましょう。
特に相手にクリアしてほしい課題のある場合など、ここがはっきりしていないと、自分でも判定しづらく、いつまでたっても納得できない状況が続いてしまいます。
もしあなたが「何度も繰り返し言っているのに直らない」「いくらここがダメだよと伝えても、変わらない」とイライラしているのだとしたら。
あなたのOKとする基準が具体的に伝わっていなかったり、基準そのものが変動してしまったり、という可能性も考えられます。
相手は相手で「言われた通りにしているはずなのにいつまでも同じことで怒られる」「何がダメなの?」と途方に暮れているかもしれませんよ。
大切なのは、クリアしたかどうかが誰の目から見ても明確な基準であること、一度決めた基準を変えないことです。
【自分で変えられる/重要でない】こと
・ 料理が苦手で簡単なものしか作れない
・ 片づけが苦手でいつも部屋が散らかってしまう
・ こどもにせがまれても一緒に遊んであげる時間が作れない
例えばこんな風に悩んでいる一生懸命なお母さん。
周りの出来ている人と自分とを比べては落ち込んでしまう責任感の塊のような方。
これも『重要なこと』ではあります。
でも、あなたは既に十分すぎるくらい頑張っていますね。
母親のあなたが無理のし過ぎで心身を壊してしまうことの方がよっぽど大ごとです。
家族が幸せであるためには母親が健康で、楽しい日々を送っていることが結構大切です。
だからこれは『今以上に頑張ればできるけど、無理をしてまでする程ではない』こと。
後回しにして良いことです。
「できるに越したことはない」「余力がある時にやればいい」くらいの心持でいれば良いんです。
【自分で変えられない/重要】なこと
例えばの話。
楽しみにしていた旅行の日に雨!?
この場合、がっかりすることはあっても、天気を相手にいつまでも怒っていたり抵抗しようとする人はあまりいませんね。
『頑張ったところでどうにもならない現実』ならさっさと受け入れて、雨なりに楽しむことを考えた方がよっぽど建設的だからです。
このように、天気など自然に関することは初めから自分の力が及ばないことがわかりきっているのですんなり受け入れられるのですが、身近なこととなると心のどこかで「何とかなるはず」と思ってしまいがちです。
その結果、どうやっても変わらないことにいつまでも固執したり、相手を無理やり変えようとしたりして、あなたの周りにいる人やあなた自身を疲弊させることになるのです。
日常生活の中でどうにもならないことは案外多いです。
まず、事実を受け入れましょう。
その上で、今できることを探します。
「毎朝、満員電車に乗るのが嫌!」
「なんで私が通勤する時間帯に渋滞しているのよ!?」
なんて、ただイライラしているだけで状況が良くなることはありません。
であるならば、「この時間帯は混雑するもの」と受け入れたうえで「もっと早く家を出る」「大好きな音楽を聴いて気分を上げる」などイライラしなくて済む方法を探して実践していく方が、気持ちは緩和されるでしょう。
『仕方のない事』と『我慢する』だけでは辛いので、『乗り切る』『割り切る』『悟る』『腑に落ちる』を目指します。
どうか、必要以上に問題を大きくしてしまわないようお気を付けください。
【自分で変えられない/重要でない】こと
ここでは、自分が積極的にかかわる価値のある事、ない事を区別します。
分類されやすいものとしては・・・
『TVやインターネットで話題に挙がる人や著名人』とか🤔
『同じ職場(学校)で身近にいるけどさほど親しくない、個人的に嫌いな人』とか🤔
「言動がいちいち鼻につくのよね💢」
「もう💢 あの人、またこんなことしてっ!」
そんな風に、あなたがふと昼間のことを思い出し、またもや腹を立てている夜。
その人はTVを見て笑っているかもしれません。
家族と食事を楽しんでいる真っ最中かもしれません。
あなたが怒ったところで、その声が相手に届くことはないでしょう。
ただ気に入らないというだけで直接迷惑を被っているわけでないなら、あなたにとって『その人』も『その出来事』も重要ではありません。
自分で変えられなくて重要でもないものには、もはや関わる必要はありません。
そんなことにいつまでも囚われていたら、あなたの貴重な時間と労力がもったいないですョ。
嫌なことで頭をいっぱいにするよりも、好きなこと楽しいことで満たしましょう。

5⃣【自分で変えられない/重要】な問題に向かう
ここまで来たら、もう一度【自分で変えられない/重要】なことに立ち返って挑戦していただきたいことがあります。
『自分で変えられないこと』というのは、つまり『自分では手に負えないこと』とも解釈できます。
あなたがひとつの問題だと思っている【それ】ですが、実はいくつもの要素が絡み合って膨れ上がり、対処不能になったものであるとは考えられませんか?
得体の知れない悩みは、実際よりも大きく難しいことのように思えるものです。
ですが、これをひとつひとつ分解して見てみれば、それぞれの要素は思っていた程大きくも複雑でもなく、十分対処可能だったりすることに気付きます。
例えるなら、『いろんな色の毛糸が複雑に絡み合って一つの大きな塊になってしまっているようなもの』といったところでしょうか🤔
取り掛かるまでがね😅 気合が必要ですよ、こうなってしまうと。
気合を入れて、その問題に対する思いつく限りの原因やそれに関連する問題を見つけ出し、付箋の種類を変えて書きましょう。
書き終えたら、先ほどと同じ手順で仕分けしていきます。
「悩みがまた増えた💦」なんてがっかりしないでくださいね。
悩みが単純になれば対処法も見つけやすくなります。
今日のまとめ
世の中には自分でどうにかできることと、どうにもできないことがあります。
どうにもならない部分を早い段階で見極め、さくっと切り離す潔さがイライラや悩み事を増やさずに済むコツです。
世の中には自分にとって重要なこととさほど重要でないことがあります。
重要なことならどんなに難しい問題でも何らかの行動を起こす必要がありますが、重要でないことにまで関わる必要はありません。
手に負えなそうな難しい問題なら小さく分解して取り組みやすくするのがちょっとしたコツです。
問題の取り組み方に行き詰ったらいつでもこちらへご連絡を😌 ⇩⇩⇩
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