肩の力を抜く方法
- 小林 紋子
- 2023年3月28日
- 読了時間: 4分
肩こりを長年放置した代償は、ある日突然やってきます。
子どものころから肩こりがひどかった私は、20代後半頃からいつも具合が悪く、めまい、貧血を起こしてばかりいました。
そのくせ血液検査を受けても結果はいたって健康体。血が足りていないわけではなかったんですね。
足はいつでもパツンパツンでだるく、睡眠時間は長いのにいくら寝ても疲れがとれない日々。
平熱が35度台前半の日常的な低体温症で、運動をして体温が上がれば具合が悪くなるし、長湯すれば湯あたりするし。
身体をほぐそうとストレッチをすれば、やっているそばから気分が悪くなり動けなくなるし。
今思えば好転反応なのでしょうが、当時の私はちょっとずつでもそれを続ける気力がありませんでした。
自分ではどうにもできない状態が長く続きました。
そして、その瞬間は何の前触れもなく訪れるのです。
その日、私は子供と楽しく遊んでいました。
ふと、手を伸ばし前かがみになったその時、背中でピキッと音がしたかと思ったら。
あれよあれよという間に血の気が引き、しなしな倒れ込み、そのまま寝込んでしまいました。
自力で起き上がることもできず、寝返りすら打てず・・・
見るに見かねた家族が整形外科へ連れて行ってくれて。
そこで判明したのが
肩こりがひどすぎて寝違えと同じことが背中で起こっている状態
「なんですと? 起きているのに『寝違え』? しかも首ではなく背中で?
そんなこと・・・」
あるんですって。
そんなこんなでしばらく整体に通う運びとなり。
はじめて知ったこと。
軟骨だとばかり思っていた肩の盛り上がり。実は『凝り』だった🤣
はち切れそうなほど浮腫んでいると思っていたふくらはぎ。『張り』だった🤣
太っていると思っていたのも『凝り』😭
身体ほぐして頂いたあと、肩回り、腰回り、足の太さが2周りくらい細くなっていたのにはびっくりしました。(あっという間に元通りになったのもびっくりだったけど)
得体のしれないめまいや貧血は全身の『凝り』から来る血行不良によるもの
低体温症も然り
そして今日の本題。
先生:(私の両肩を触りながら)「肩の力を抜いてください」
(更に)「・・・ん? 力、抜いて?」
私:「力? 入れてませんけど・・・」
そうか、私、無意識でも力が入っているんだー🤣🤣
意識して力を抜くって、思いのほか難しいものですよね。
前置きが長くなりましたが、今日ご紹介したいのはこの方法 ⇩
漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)
強制的に力を入れることで、力を抜いた状態を作りやすくする方法です。
筋肉が緩んだ状態を感覚で覚えることができます。
この方法は、心の緊張を解くのにも効果的✨
リラックスした状態で行ってくださいね。
仰向けに寝るも良し、椅子に座るも良し。
楽な姿勢で行いましょう。

【手順】
① 両手 : 両腕を伸ばし、手のひらを握り込んで握りこぶしをつくる
ゆっくり力を入れていき、力強く握り締め、力を入れたまま10秒間キープ
手をゆっくり広げ力を抜く
15~20秒間力が抜けていく感覚や筋肉が緩んでいく感覚を意識する
これを2~3回繰り返す
両手が終わったら、そのほかの部位も同じように行います。
② 腕 : 握り拳をつくり肩に近づけ、力こぶをつくり腕全体に力を入れる
③ 背中 : 左右の肩甲骨グイっとを寄せてキープ
④ 肩 : 両肩を上に押し上げて力を入れる
⑤ 首 : 首を左右にひねる 片方ずつ行う ☝首は痛めやすいので気を付けましょう
⑥ 顔 : 口をすぼめ顔全体を顔の中心に集めるように力を入れる。
⑦ 腹 : 手のひらでお腹を押す。その手を押し返すようにお腹に力を入れる
⑧ 足 : 爪先を伸ばし、力を入れる
つま先を反対(膝側)にまげて、力を入れる
最後に、全身の筋肉にまとめて力を入れてみて、緊張が残っている個所がないか確認します。
呼吸は止めないように意識しましょう。
息を吸いながら力を込め、吐くときに力を抜きます。
力を抜くときは吐いた息と一緒に力が抜けていくイメージをしながら、ゆったりとした気持ちで行ってください。
全身の筋肉はつながっているので 全ての工程を行うのが理想ですが、特にこわばりの強い部分を行うだけでも効果はあります。
余談になりますが、私、その後も身体のあちこちをピキッとやった挙句、頚椎症にも苦しめられました。
肩こりは万病の元。恐るべし。
この記事の内容に「うんうん、あるある~」と、少しでも身に覚えのあった方。
症状がひどくなる前に手を打ちましょう!
そして、自分の力ではどうにもならなくなってしまったら、誰かの手を借りることも大切です😌
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