選ぶ色からわかること Purple/Violet
- 小林 紋子
- 2023年6月25日
- 読了時間: 8分
【カラーセラピーのお話】
あるときを境に色の好みが突然変わったと感じたら、それは「あなたの中で何かが変わった」ということかもしれません。
そんな時は、色の意味と照らし合わせながら『何がきっかけでどんな変化が起こったのか』探ってみるのも良いものですよ。
思いがけない発見があったりします😊

今日はPurple、Violetのお話。
あなたはどんなイメージがありますか?
気品ある? それとも下品?
相反するようですが、実はどちらのイメージも当てはまります。
🦄 二面性
曖昧さと複雑さ
パープル/バイオレットは王族や僧侶にだけ許された『高貴』なイメージがある一方で、使う場所や使い方によっては『品のない』イメージを与えることもあります。
衣服などでも、使われ方次第で『おしゃれ』『粋』にも『野暮』にもなり、真逆なイメージを与えます。
不思議なことに、「これぞ紫色!」と思う色合いは人それぞれ。
絵の具を混ぜて作ろうとしても、微妙に赤みがかったり青みがかったりしてなかなか思い通りの色にならない、難しい色です。
そんなわけで、パープル/バイオレットはどこか曖昧で、捉えどころのない複雑な色という印象を受けます。
大好き💗という人もいれば、嫌いと言う人も多い・・・。
本当に極端です。
分裂と葛藤
レッドとブルーという両極な二面性を同時に持つパープル/バイオレットを好むのは、あなたが『分裂感』や『葛藤』を抱えているからかもしれません。
例えば、外では一生懸命「いい人」を演じ、家族や親しい人には全く別の「顔」を見せていたり。
自信たっぷりに見えて実はそうでなかったり。
いつもは冷静沈着なのに、突然大胆になってみたり。
プライドが高いわりにコンプレックスだらけだったり(苦笑)。
理想と現実とのギャップに苛(さいな)まれているとか。
そう言った『二面性』の存在を指し示している可能性があります。
統合
パープル/バイオレットを『レッドとブルーの混じり合った色』と捉えると、葛藤している2つの状態の『統合』いう考え方もできます。
この色における『結合』とは、自分の内側に迫る結合という意味合いが大きく、それゆえに『恐れ』や『不安』が伴うのでしょうが、「今が問題と向かうとき!」かもしれません。
又は「葛藤する2つの状態の『統合』により新しい状態が訪れる」という嬉しい知らせとも取れますね😊
🦄 本質に気付く、悟り
異質のものを一つに『統合』すると、『本質に気付く』『悟り』に辿り着きます。
「もう立ち直れない」と思われた苦い経験も、後になってみると「あれが転機になって人生が変わった」と思えることがあります。
パープル/バイオレットが不思議に美しく感じるときは、つらいことを乗り越えることができたときなのかもしれません。
その苦しい体験から『物事の本質に気付き』、大切な価値観や人生観を得たということでしょう😊
🦄 変化・変容
パープル/バイオレットはそうやって、苦しみから気付き、そして安らぎへと変化をもたらすプロセス、『変化・変容』の色でもあります。
パープル/バイオレットを求めるときは、『あなたの中で変わりつつあること』があるかもしれません。
自分自身を見つめることで、精神的に大きく変化していくことのできる時期です。
🦄 心身の不調、苦痛
それとも、まだ「不幸のどん底にいるような気分を抜け出せずにいる状態」ということでしょうか。
例えば、どこかに痣ができたり、寒くて手足や唇が紫色になるなど、身体に表れたパープル/バイオレットは「血の通っていない」色であり、病気・不調・異変のサインです。
パープル/バイオレットを好んで使うことが多いときは『心身の不調』を表すサインとも考えられます。
喪失感、ストレス感
『喪失感』や『ストレス感』を色で表すと、パープル/バイオレットをイメージする人が多いようです。
「気が付くとパープル/バイオレットを手に取ってしまう」のは、いじめに遭っている、大切な人との別れなど、「以前の幸せを無くしてしまった」「もう以前の状態には戻れない」という『喪失感』がそうさせている場合もあるのです。
🦄 治癒と癒し
パープル/バイオレットは心身の不調を指し示すサインであるとともに、それを『癒し』『回復させる』色でもあります。
パープル/バイオレットは、解熱、解毒、皮膚の活性化に効果があるとされる『紫根』や鎮静・鎮痛作用がありリラックス効果も高い『ラベンダー』に代表されるように、古くから病気の治癒に効果的な「薬効色」とされてきました。
実際に、パープル/バイオレットは、殺菌力や免疫力を高める『紫外線』と同じような働きをすると言われていて、心身における様々な不調のバランスを取るとされているのです。
また、パープル/バイオレットには、過敏な神経を緩和し、安定させる効果もあります。
パープル/バイオレットに触れているとなぜか癒される感じがするのはあなたがちょっと疲れ気味だからかもしれません。
🦄 高い精神性、自己実現
パープル/バイオレットは精神修養を積んだ霊的に高位な僧侶が着る法衣の色です。
その為か、パープル/バイオレットを好むときは、お金や地位といった物質的なことよりも、『高い精神性』を求める傾向があります。
自分の『好き』『やりがい』を優先したいと考え、自分の本当に満足いくものを得るために、妥協せず、自分を精神的に高めるため、どんな努力もできるときでしょう。
奉仕、慈愛
苦しい体験を乗り越え、癒しの気持ちを迎えた人が行きつく先は、自分の体験を生かして似たような境遇の人たちの相談にのったり、手助けをしたりしたいという『奉仕』『慈愛』の精神です。
パープル/バイオレットがボランティアに打ち込んだり、ヒーリングやスピリチュアルの世界に興味を持ったりする人に好まれるのは、そういった気持ちを高め、後押ししてくれるからかもしれません。
🦄 神秘、謎
芸術、スピリチュアルへの興味
パープル/バイオレットは『非日常』の色であり、『神秘』や『謎』を感じさせます。
パープル/バイオレットは、豊かな『インスピレーション』を沸かせてくれる色。
『感性が豊か』になっているときもパープル/バイオレットが目に留まりやすくなります。
『芸術』や『哲学』『スピリチュアルの世界』に携わっている、もしくは関心のある人に好まれる色です。
知ってか知らずか、『神秘的』に見られたい、『気品』のある人だと思われたいという願望のある人もパープル/バイオレットを身に着けることは多いようです。
不安や恐れ、現実逃避
『神秘』や『謎』といったイメージがネガティブに働くと、未知なるものへの『恐れ』や『不安』と言うキーワードになります。
『人との関りを避け』、『芸術』『宗教』『占い』や『スピリチュアル』などに熱中しすぎたり、「お金を稼ぐ」ことに抵抗を感じてしまい、『ボランティア』にのめり込みすぎる。
そう言った『現実逃避』の傾向にあるときにもパープル/バイオレットにばかり目が行ってしまうかもしれません。
パープル/バイオレットは『異質』なものに気付くためのサインでもあるのです。
🦄 個性とプライド、強いこだわり
レッドとブルーどちらの要素も持ち合わせていながら、どちらの色でもないパープル/バイオレットには『独創的』『個性』『こだわり』という意味もあります。
『個性』を大事にしたいと思う人もパープル/バイオレットを好む傾向にあります。
また、『高い理想』と『プライド』を持ち、取り組んでいる何かがある、というときにも目に留まることは多いようです。
「あなただからこそ!」「あなたでなければ!」などと『人から一目置かれたい』人や、自分のセンスや感性を認めてほしいという人にも好まれやすい色です。
疎外感、コンプレックス、自己卑下、悲嘆、孤独、自虐
『個性』がネガティブに働くと、「人と違う」ことが良くないことだと感じ、悩んでしまうことがあります。
せっかくの『個性』を『コンプレックス』に感じてしまうと「私なんて」「私ってダメな人」とか、何か起こるとすぐに「私のせいだ」と『自虐的』になって『悲観』に暮れたりすることも。
でもそれは「考えすぎだよ」のサインかもしれません。
「ポジティブな方向に目を向けてごらん」というメッセージかもしれません。
こんな時、パープル/バイオレットは、あなたが自分の『個性』を認められるようになるのをサポートしてくれます。
洋服のアクセント、小物、アクセサリー、メイクなど自分らしさを主張するもので少しずつ取り入れてみましょう。
「誰も理解してくれない」という『孤独感』を『プライドが邪魔』して、「別にいいや」なんて強がって、人間関係を拒絶してしまわないように。
🦄 黒の代わりになる色
ブラックの代わりとしてパープル/バイオレットを求めることもあるようです。
何かから『身を守りたくて』黒に近い『強さ』を求めているとも、『拒絶』『遮断』したいことがあるとも考えられます。
もし『拒絶』したいことがあると気付くことができたなら、「何を恐れていて、何を拒絶したいのか」探るチャンスです。
パープル/バイオレットを通して自分と向き合いましょう。
🦄 色の意味
自尊心、自己の尊厳、プライド、高貴、崇高、権威、統合、神秘的、神聖さとつながる、ミステリアス、スピリチュアル、次元の高い意識、霊性、霊感、死の哲学、未知の世界への冒険、無意識、悟り、宗教、癒し、変化、変容、永遠の魂、無限、成熟、品位、男性性と女性性のバランス、アイデンティティー、個性的、芸術、美、感性、独創的、繊細、心の平和、インスピレーション、本質に気付く、思慮深さ、慈愛、奉仕、精神的指導者、セクシャリティー、性的な魅力、希少価値、本能的な欲求
恐怖、不安、自己卑下、コンプレックス、深い落ち込み、悲観、鬱抑、圧感(不安や苦痛になる考えや記憶を無意識に忘れさせる心の働き)、ストレス感、疲労感、傷つきやすさ、神経質、罪悪感、嫉妬、淫乱、堕落、無慈悲、独裁、傲慢、過大評価、自己完結、妄想、現実逃避、ナルシスト、思い上がり、陰気、謎、偽り、欺き、自虐的、二面性、両極を揺れ動く
🦄 取り扱い注意
毒々しさや不気味さを表すときにも使われるように、パープル/バイオレットは毒にもなる色です。
『気持ちを落ち着かせる』効果がある反面、長期にわたって用いると、『気持ちを沈ませ』、『気分が滅入り』、『さらに深く落ち込んでしまう』こともあります。
『活動意欲の低下』『食欲減退』を招く恐れもあるので、使い過ぎにはご注意を。
補色のオレンジやイエローと組み合わせてバランスを取りましょう。
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